コラム

Column
2023.12.07

MA(合併・買収)において
売り手が希望売却価格を決定する方法

M&A(合併・買収)において
売り手が希望売却価格を決定する方法はいくつかあります。

以下にいくつか一般的な方法を挙げてみますが
具体的な状況や業種によって異なることを考慮してください。

企業評価
売り手は、自社の価値を正確に評価することが重要です。
これには財務諸表の分析、将来の収益性の見積もり、市場の競争状況などが含まれます。
企業評価の代表的な手法にはDCF法(現在価値法)
比較売上倍率法、類似取引法などがあります。

交渉
売り手と買い手は、価格について交渉の段階に入りますが
これは予め設定された公正な評価に基づいたものであるか
あるいは市場の需要と供給に基づいているか等様々です。
何れにしても、双方の利害関係者が合意に達するまで慎重に
相手側の立場も理解しつつ交渉を続ける必要があります。

専門家の助言
売り手は、企業評価や交渉において専門的な助言を求めた方が良いと思います。
M&Aアドバイザ-や法律顧問は、売り手が最適な価格で取引できるようにサポートします。

デューデリジェンスの結果
デューデリジェンスは、買い手が売り手の企業を詳細に調査するプロセスです。
デューデリジェンスの結果に基づいて、買い手は企業の評価を行い
最終的な価格の提案をします。
売り手はこれらの結果を踏まえ、価格を決定します。

市場動向の考慮
売り手は市場の動向や同業他社のM&A取引事例なども考慮する必要があります。
同業他社の取引価格やプレミアムは、価格設定の参考になります。

重要なのは、売り手は自社の評価を正確に行い
可能な限り公正な価格で交渉することです。
専門家の助言を受け、デューデリジェンスの結果を慎重に考慮することが
M&A取引を成功に導く肝となります。