コラム

Column
2023.12.06

M&A(合併および買収)を始める際、売り手側が取るべき一般的な行動手順

M&A(合併および買収)を始める際、売り手側が取るべき一般的な行動手順は以下の通りです。

1.目標の設定と戦略の検討
合併または買収の目的を明確にし、ビジョンや戦略を検討する。

2.企業価値の決定
企業の評価を行い、売却希望価格を基に適切な評価額を確定する。
法的、財務、事業戦略に関するデューデリジェンスを実施する。

3.専門家の選定
4.法務、財務、会計、税務などの専門家やアドバイザーを選定する。
5.機密保持契約の締結
興味を示す可能性のある買い手に対して機密保持契約を締結し
機密情報の取り扱いを保護する。

6.買収プロセスの開始
興味を示す買い手に対して正式な買収プロセスを開始する。
興味を示す買い手との交渉を行う。

7.交渉と条件の確定:
買収価格やその他の条件についての交渉を進め、合意に達する。

8.契約の締結
最終合意に基づいて正式な契約を締結する。
法的な文書の作成や交渉を専門家の協力を得て進める。

9.株主とのコミュニケーション
株主に対してM&Aの計画を適切に説明し、合意を得る。


10.クロージング
最終的なクロージングプロセスを実施し、契約を完了する。
資金の移動や事業の引き渡しを確認する。

11.アフターケアおよび統合
買収後の統合プロセスを計画し
従業員、取引先、関連機関等の統合を適切に管理する。

顧客および従業員に対して適切なコミュニケーションを行い
スムーズな統合をサポートする。

これらの手順は、M&Aプロセスにおいて一般的に考慮されるステップですが
具体的な状況によっては変更される可能性があります。
専門家やアドバイザーの助言を得ながら
状況に合わせて慎重に進めることが重要です。

因みにこれらの一連の経過からクロージングに至るまでの平均期間は
弊社の事例では6ケ月くらいです。